Ruby on RailsのMVCモデルとは?初心者向け解説

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MVC モデルとは?

MVC モデルは、Model、View、Controller の略で、アプリケーションの構成要素を分離している設計パターンです。

それぞれの役割は以下のようになっています。

  • Model: データベースとやりとりをする部分で、アプリケーション内で扱うデータを管理します。
  • View: ユーザーが見る画面を担当します。
  • Controller: Model と View の間に立ち、ユーザーのリクエストに応じて、Model からデータを受け取り、View に渡します。

これらの役割を分離することによって、アプリケーションの保守性や拡張性が高くなります。

MVC モデルのイメージ

MVC モデルは、レストランでの注文システムのようなものと考えることができます。

Model(モデル)

モデルは、注文された食事やドリンクなどの実際のデータを表します。

つまり、システムで扱うオブジェクトやデータを管理する役割を担います。

レストランの注文システムの場合、モデルは注文されたメニュー項目やその数量、料金などのデータを管理します。

View(ビュー)

ビューは、ユーザーがシステムに表示される画面や UI を表します。

レストランの注文システムの場合、ビューはメニュー画面や注文確認画面、支払い画面などを管理します。

Controller(コントローラ)

コントローラはユーザーからの入力を処理し、適切なモデルやビューに指示を送る役割を担います。

レストランの注文システムの場合、コントローラはユーザーが選択したメニュー項目や数量などの情報を受け取り、それに応じて適切なモデルを更新し、ビューを表示するように指示します。

つまり、MVC モデルはレストランの注文システムに例えると、

  • 注文されたメニュー項目や数量などの実際のデータを管理するモデル
  • それを表示するための UI を管理するビュー
  • そしてユーザーからの入力を受け取り、それに応じて適切な処理を実行するコントローラ

の 3 つの要素から構成されていると考えることができます。

Ruby on Rails での MVC モデル

Ruby on Rails では、MVC モデルが強く採用されており、アプリケーションのコードは自動的にこの MVC モデルに従って生成されます。

例えば、コマンドラインで以下のようにコマンドを実行すると、MVC モデルに従ったファイルが自動生成されます。

$ rails generate scaffold Post title:string body:text

これによって、Model のファイルである post.rb、View のファイルである index.html.erb や show.html.erb、Controller のファイルである posts_controller.rb が生成されます。

これらのファイルは、それぞれが役割を担っており、例えば post.rb はデータベースのテーブルに対応するモデルとなり、index.html.erb は一覧表示のためのビューとなります。

posts_controller.rb では、HTTP リクエストに対して、モデルから必要なデータを取得し、ビューに渡す処理を記述します。

また、Ruby on Rails では、MVC モデルに加えて、ルーティングも重要な概念となります。

ルーティングは、ユーザーがアクセスした URL に対して、どのコントローラーのどのアクションを呼び出すかを定義するものです。

まとめ

Ruby on Rails の MVC モデルは、Model、View、Controller の役割を分離することで、アプリケーションの保守性や拡張性を高める設計パターンです。

Rails を使いこなすためには、MVC モデルについて理解しておくことが重要ですので、この機会にしっかりと理解しておきましょう。

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