【2024年】バックエンド開発におすすめ言語の人気ランキング

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この記事は、ウェブサイトやアプリの裏側を作るバックエンド開発に興味がある方、特に初心者の方々に向けて書かれています。

バックエンド開発とは、ウェブアプリの動作やデータの管理など、ユーザーからは見えない部分を作ることです。

今回は、バックエンド開発で使えるいくつかの人気のプログラミング言語を紹介します。


この記事を読めば、バックバックエンドエンジニアへの第一歩として、人気のある言語の特徴と、どれを選べばいいのかがわかります!

バックエンドエンジニアを目指す方や、どの言語がおすすめか知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

この記事を書いている人

  • 現役のフルスタックエンジニアであり、バックエンドの領域が得意
  • プログラミングスクール講師として多くの受講生の学習をサポート
目次

バックエンドとは?

バックエンドというのは、ウェブサイトやアプリでユーザーが直接見ることのできない処理を行う部分を指します。

たとえば、フォームに情報を入力したとき、そのデータを保存したり、必要なデータを集めて画面に表示したりするのがバックエンドの役割です。

これらはユーザーの目には見えませんが、ウェブサイトやアプリがスムーズに機能するためには欠かせない部分です。

逆に、ユーザーが直接見て触れる部分をフロントエンドと言います。
フロントエンドは、入力フォームやボタンなど、ユーザーが操作する画面のことを指します。




このように、フロントエンドとバックエンドは異なる役割を持ちつつも、一緒になってウェブサイトやアプリを機能させています。

バックエンド開発における人気プログラミング言語ランキング

バックエンド開発で人気のプログラミング言語はなんでしょうか?

それを知るために、ソースコードを管理するシステムとして世界中でもっとも人気な GitHub が発表した、「Octoverse: The state of open source and rise of AI in 2023」を調査しました。

この中では、以下のように「使われているプログラミング言語ランキング」があります。

この中からさらに、Web業界におけるバックエンド開発に適したプログラミング言語を抽出すると、以下のようになります。

  1. JavaScript
  2. Python
  3. TypeScript
  4. Java
  5. PHP
  6. Go
  7. Ruby

※JavaScriptとTypeScriptは主にフロントエンド開発で使われることが多いですが、バックエンド開発者の間でも人気が高いため、このランキングに含めています。

これらの言語は、一般的なウェブアプリの開発に非常に適しており、初心者から上級者まで幅広い開発者に支持されています。

では次にそれぞれの言語について、詳しく見ていきましょう。

人気ランキング1位:JavaScript (Node.js)

JavaScriptは1995年に誕生したプログラミング言語で、ウェブページに動きを加えるために広く使われています。

インタプリタ言語の一つで、コードを一行ずつ機械語に翻訳して実行する特徴があります。

なお、GitHubでの人気ランキング1位の背景にはフロントエンド開発での人気がありますが、ここではNode.jsを使ったバックエンド開発について解説します。

Node.jsとは

Node.jsはJavaScriptをサーバーサイドで実行するためのプラットフォームです。

これにより、従来フロントエンドでのみ使用されていたJavaScriptを、バックエンド開発にも応用することが可能になります。

Node.jsの利用により、JavaScriptはデータベースの操作やサーバーの構築など、サーバーサイドでのさまざまな処理を行うことができるようになりました。

バックエンド開発におけるJavaScript(Node.js)でできること

Node.jsを使用することで、JavaScriptはデータベースへのアクセス、APIの作成、サーバーの管理など、バックエンド開発に必要な幅広い機能を担うことができます。

これにより、ウェブアプリケーション全体の開発をJavaScript一つで行うことが可能になり、フロントエンドとバックエンドの一貫した開発環境を実現できます。

バックエンド開発におけるJavaScript(Node.js)のメリット

JavaScript(Node.js)をバックエンド開発で使用する最大のメリットは、フルスタック開発が可能になる点です。

また、JavaScriptは学習しやすく、豊富なライブラリやフレームワークにより開発が容易になります。

Node.jsの非同期処理による高いパフォーマンスも、大きな利点となります。

バックエンド開発におけるJavaScript(Node.js)のデメリット

しかし、JavaScript(Node.js)にはデメリットも存在します。

動的型付け言語であるため、大規模なプロジェクトでは型の不一致によるバグが発生しやすいです。

また、Node.jsはシングルスレッドで動作するため、CPUを多く使用する処理には向いていません。

人気ランキング2位:Python

Pythonは、読みやすく、書きやすいプログラミング言語で、初心者にも人気があります。

1991年に登場して以来、その汎用性と柔軟性で多くの分野で使われています。

Pythonは特に、シンプルで直感的な構文が特徴で、コードの可読性が高いことが評価されています。

バックエンド開発におけるPythonでできること

Pythonはウェブアプリケーションのバックエンド開発にも広く使われています。

フレームワークのDjangoやFlaskを利用することで、データベースの管理、ユーザー認証、コンテンツ管理システムなど、複雑なウェブアプリケーションの開発が可能になります。

また、APIの作成やサーバーのセットアップといったバックエンドの核心的な機能も、Pythonで効率的に実装できます。

バックエンド開発におけるPythonのメリット

Pythonの最大のメリットは、そのシンプルさと強力なライブラリです。

コードの書きやすさと読みやすさにより、開発速度が向上し、プロジェクトの管理が容易になります。

豊富なライブラリとフレームワークにより、さまざまな機能を簡単に組み込むことができ、ウェブ開発だけでなく、データ分析や機械学習など他の分野への応用も容易です。

バックエンド開発におけるPythonのデメリット

Pythonのデメリットの一つは、実行速度です。

Pythonは他の一部の言語と比較して実行速度が遅いことがあり、リアルタイム処理や高度な計算が必要なアプリケーションでは最適でない場合があります。

また、動的型付け言語であるため、大規模なプロジェクトでは型の不一致によるバグが発生しやすいという問題もあります。

人気ランキング3位:TypeScript

TypeScriptは、2012年に誕生したプログラミング言語で、JavaScriptから派生しました。

TypeScriptはコンパイルするとJavaScriptに変換されるため、JavaScriptの機能をフルに活用しつつ、さらなる機能を追加する形で利用されています。

近年、特に人気が高まっており、中から大規模な開発で好まれる傾向にあります。

JavaScriptと同様、フロントエンドでよく使われる言語ではありますが、バックエンドでも使用できるため、バックエンド開発においても人気が高まっています。

JavaScriptとの違い

JavaScriptとTypeScriptの主な違いは、型付けの方法です。

JavaScriptが動的型付けを採用しているのに対し、TypeScriptは静的型付けを採用しています。

これにより、TypeScriptではコードの書き間違いやエラーを早期に発見しやすくなり、コードの可読性も高まります。

これは中から大規模なプロジェクトに特に適しています。

TypeScriptをバックエンド開発で使用するには?

TypeScriptをバックエンド開発で使用するためには、Node.js環境でTypeScriptを設定し、コンパイルしてJavaScriptに変換する必要があります。

このプロセスにより、TypeScriptで書かれたコードをバックエンド環境で実行可能にします。

バックエンド開発におけるTypeScriptでできること

バックエンド開発において、TypeScriptはデータベースの操作、APIの構築、サーバーの設定など、様々な機能を実装するのに適しています。

静的型付けにより、コードの安全性が高まり、大規模なアプリケーションの開発が容易になります。

バックエンド開発におけるTypeScriptのメリット

TypeScriptの主なメリットは、静的型付けによるエラーの早期発見とコードの可読性の向上です。

これにより、メモリの最適化、バグの発見の容易さ、コードの管理のしやすさが向上します。

また、JavaScriptから派生しているため、学習コストは比較的低く、小規模から大規模のプロジェクトに幅広く対応できます。

バックエンド開発におけるTypeScriptのデメリット

TypeScriptのデメリットとしては、比較的新しい言語であるため、情報が少なく、問題の解決に時間がかかる場合があります。

また、JavaScriptに比べると、設定や環境構築が複雑になることもあります。

人気ランキング4位:Java

Javaは1995年に生まれたコンパイラ言語です。

この言語は、コードを全部翻訳してからプログラムを実行する方式を取り、セキュリティや実行速度の良さで知られています。

楽天市場やSUUMO、Minecraftなど、多くのサービスで使われています。

特にバックエンド開発では求人が多く、他のバックエンド言語を学ぶ基盤となります。

バックエンド開発におけるJavaでできること

Javaはウェブアプリケーションのサーバーサイド開発に適しており、データベースの管理、システムの構築、セキュリティが重要な領域での利用が一般的です。

バックエンド開発におけるJavaのメリット

Javaのメリットは多岐にわたります。

日本語の資料が豊富で、オブジェクト指向言語としての強みを持ち、実行速度の速さが特徴です。

静的型付けによりエラーの早期発見が可能で、可読性が高いコードを書くことができます。

また、JVM(Java Virtual Machine)を通じて、異なるプラットフォームでの動作が可能で、大規模開発にも適しています。

バックエンド開発におけるJavaのデメリット

一方で、Javaには学習の難しさやコード量の多さがデメリットとして挙げられます。

静的型付けや厳格な構文規則が初学者には学びにくい側面があります。

また、小規模プロジェクトではその強みが発揮されにくいことや、コンパイラ言語の特性上、プログラムの実行や確認に時間がかかることもあります。

人気ランキング5位:PHP

PHPは1994年に登場したインタプリタ言語で、特にWeb開発において強い影響力を持っています。

企業やブログなどを作る上で主流となっているWordPressはPHPで作られています。

PHPは「Facebook」「ぐるなび」など多くの有名サービスで使用されており、Web開発の世界での人気と需要は高いです。

バックエンド開発におけるPHPでできること

PHPは主にWebアプリケーションのバックエンド開発に使われます。

サーバーサイドのプログラミング、データベースとの連携、HTMLに埋め込まれたPHPコードの処理など、WebサイトやWebアプリケーションの構築に適しています。

PHPは特にブログや小規模から中規模のWebプロジェクトに適しており、スピード感を持って開発する際に利用されます。

バックエンド開発におけるPHPのメリット

PHPの強みはその使いやすさと柔軟性にあります。

オブジェクト指向言語であるため、コードの効率的な管理が可能で、開発効率を高めることができます。

また、日本語の情報が豊富で学習コストが低く、インタプリタ言語としてプログラムの実行と確認が容易です。

Web開発に特化しているため、サーバーサイドの開発が直感的に行えます。

バックエンド開発におけるPHPのデメリット

一方でPHPには自由度の高さからくるデメリットがあります。

さまざまな書き方ができるため、コードの可読性が落ちることがあり、大規模な共同開発では問題になることがあります。

動的型付け言語であるため、型エラーやその他のバグが実行時まで明らかにならないことがあり、大規模開発には向いていないとされます。

また、インタプリタ言語の性質上、実行速度がコンパイラ言語に比べて遅いことも挙げられます。

人気ランキング6位:Go

Goは2009年に誕生したコンパイラ言語で、シンプルさを重視して設計されています。

この新しい言語は、効率的なコード記述と高速な実行を目指して開発され、多くの開発者から注目を集めています。

バックエンド開発におけるGoでできること

Goは、特にサーバーサイドのアプリケーション開発に適しています。

高速な実行速度と静的型付けによる安定性を活かして、ウェブサーバー、データベース管理システム、クラウドベースのサービスなど、さまざまなバックエンドシステムの開発で使われています。

また、そのシンプルな構文により、小規模から大規模なプロジェクトまで幅広く対応可能です。

バックエンド開発におけるGoのメリット

Goのメリットは、その実行速度の速さとコードの可読性の高さです。

静的型付け言語であるため、エラーの早期発見が可能で、プログラムの実行前にバグを特定しやすくなっています。

少ない記述量でコードを書くことができ、記述ルールが厳格であるため、開発者間でのコードの一貫性が保たれやすいです。

さらに、Goは並行処理が得意で、高いパフォーマンスを発揮します。

バックエンド開発におけるGoのデメリット

一方、Goのデメリットとしては、日本語の情報量が比較的少ないことが挙げられます。

これにより、エラー発生時の解決策を見つけるのが難しい場合があります。

また、他の言語にある一部の機能がGoでは省略されており、Generics(テンプレート)、継承、例外処理などが存在しません。

これらの機能が必要な場合は他の言語を選択する必要があるかもしれません。

人気ランキング7位:Ruby

Rubyは1993年に日本人のまつもとゆきひろ氏によって開発されたインタプリタ言語です。

使いやすさと直感的なコード記述で多くの開発者に支持されており、クックパッドやHuluなどのサービスで使われています。

PHPと比較されることも多いですが、Rubyは型付けのルールが若干厳しいことや、記述量が少ないことで知られています。

Webアプリケーションの中規模開発に向いているとされます。

バックエンド開発におけるRubyでできること

Ruby、特にRuby on Railsフレームワークは、効率的で高品質なWebアプリの開発に適しています。

Rubyはバックエンドのプログラミング、データベースの管理、アプリケーションのロジックの構築に用いられ、初心者でも取り組みやすい言語です。

バックエンド開発におけるRubyのメリット

Rubyのメリットは多岐にわたります。

日本語の資料が豊富で、オブジェクト指向の言語として部品ごとにコードをまとめることができ、開発効率を高めることが可能です。

少ない記述でコードを書くことができ、インタプリタ言語であるため、プログラムの実行と確認が容易です。

このシンプルさは、学習コストの低さにもつながります。

バックエンド開発におけるRubyのデメリット

一方で、Rubyの自由度の高さは、プログラムを実行するまでエラーが分からないというデメリットをもたらします。

動的型付け言語の特性上、バグが発見されにくいことがあります。

また、インタプリタ言語であるため、コンパイラ言語と比較して実行速度が遅いという点もあります。

大規模開発においては、型の不一致やコードの可読性の問題が発生しやすいことも考慮する必要があります。

バックエンド開発で人気言語の比較表

バックエンド開発における人気言語にはそれぞれ異なる特徴があることを見てきました。

以下の比較表は、JavaScript (Node.js)、Python、TypeScript、Java、PHP、Go、Rubyの主要な特徴とメリット、デメリットをまとめたものです。

言語特徴メリットデメリット
JavaScriptフロントエンドとバックエンド両方に対応フルスタック開発が可能・学習しやすい実行速度が遅い場合あり・バグ発見が難しいことも
Pythonシンプルで直感的な構文豊富なライブラリ・学習しやすい実行速度が遅い・リアルタイム処理に不向き
TypeScriptJavaScriptの拡張言語・静的型付けエラー発見が容易・可読性が高い新しい言語で情報が少ない・設定が複雑になることも
Javaオブジェクト指向・静的型付け大規模開発に適している学習コストが高い・記述量が多い
PHPWeb開発に特化学習コストが低い・プログラムの実行と確認が容易自由度が高すぎる・大規模開発には不向き
Go高速で静的型付け・並行処理に強い少ない記述量で書ける・実行速度が速い日本語の情報が少ない・一部の機能が省かれている
Rubyシンプルで直感的な構文日本語の情報が多い・少ない記述で書ける実行速度が遅い

初心者はどのバックエンド開発プログラミング言語を学ぶべき?

では、初心者がバックエンド開発を学ぶにはどの言語が最適でしょうか。

以下のポイントを参考にしてみてください。

学習コストの低さで選ぶなら:Python、Ruby

Pythonは直感的な文法と強力な標準ライブラリを持つ言語で、初心者が理解しやすく、さまざまな用途に応用できます。

Rubyもまた、シンプルで直感的な構文を持ち、コードが読みやすく、初心者が学びやすい言語として知られています。

どちらも初心者向けの学習リソースが豊富ですので、学びやすいという特徴があります。

求人数で選ぶなら:Java、PHP

Javaは世界中で広く使われており、特に大企業や金融機関のシステム開発での需要が高いです。

一方、PHPはウェブ開発、特にCMSを用いた開発で広く使われ、多くの求人があります。

どちらも安定したキャリアを築く上で有効な選択肢と言えるでしょう。

データ分析にも興味があるなら:Python

Pythonはデータサイエンスや機械学習の分野で広く採用されており、PandasやNumPyなどのデータ分析用ライブラリが豊富です。

バックエンド開発と並行して、データ関連のスキルを身につけたい場合には最適です。

近年、特に需要が高いプログラミング言語の一つであり、トレンドに乗った開発をするにはおすすめです。

WordPress案件をやりたいなら:PHP

WordPressはPHPで開発されており、WordPress関連の開発にはPHPの知識が必要です。

また、ブログやECサイトなど、多種多様なWebサイトの開発でPHPは中心的な役割を果たしますので、PHPを学んでおくと活躍の場が広いですね。

はじめてプログラミングを学ぶなら:Ruby

Rubyは、その高い可読性とシンプルな文法により、プログラミングの基本を理解するのに適した言語です。

Ruby on Railsなどのフレームワークを通じて、Web開発の基礎から応用まで学ぶことができます。

フロントエンド開発もやってみたいなら:JavaScript、TypeScript

JavaScriptはフロントエンド開発の標準的な言語であり、Node.jsを学ぶことでバックエンド開発にも対応可能になります。

これにより、Web開発全体をカバーするスキルセットを構築できます。

高年収を目指すなら:Java、Python

Javaは大規模なシステム開発での需要が高く、高年収を見込める機会が多いです。

PythonはデータサイエンスやAI分野での需要が高まっており、これらの分野で専門的なスキルを持つことで、高い報酬を目指すことが可能です。

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この記事を書いた人

フルスタックWebエンジニアであり、プログラミングスクール講師でもあります。
プログラミングスクールのカリキュラム執筆にも携わっており、プログラミング教材に精通しています。
Rails / React / Next.js / Vue.js / AWS が得意技術。

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