文系出身でプログラマーになれるのか不安に思っている方も多いのではないでしょうか。結論から言えば、文系出身でもプログラマーになることは十分に可能です。
この記事では、文系からプログラマーになるために必要な勉強法や転職に役立つ情報を詳しく解説していきます。
文系プログラマー志望の方は必見ですので、ぜひ最後までお読みください。
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- 開発チームリーダーとして複数プロジェクトをリード
- 副業プログラミングスクール講師として数百名以上を指導してきた教育のプロ
- プログラミングスクールのカリキュラム執筆経験あり
文系出身のプログラマーはいるのか?
まず、文系出身のプログラマーがどのくらいいるのか見ていきましょう。
文系出身のプログラマーの割合
IT人材白書2020によると、IT従事者の約30〜35%が文系出身です。つまり、IT業界では3人に1人が文系出身という計算になります。
また、大学卒業後にITエンジニアとして就職した学生の約47%が文系出身という調査結果もあります。
実際にプログラマーの求人では、文系理系の区別なく募集されていることが多く、未経験者を歓迎している企業も少なくありません。
このデータからも分かるように、文系出身者がプログラマーとして活躍できる可能性は十分にあると言えるでしょう。
文系プログラマーの強み
文系出身のプログラマーには、以下のような強みがあります。
- 文章力・読解力に長けている
- コミュニケーション能力が高い
- 英語力が高い傾向にある
これらの能力は、プログラマーの仕事で大いに活かすことができます。
文章力・読解力
文章力・読解力は、仕様書の作成や理解、ドキュメント作成などで役立ちます。複雑なコードやシステムの説明を分かりやすく伝えることができるのは大きな強みです。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、チームでの開発やクライアントとのやり取りで重要です。プログラマーの仕事は一人で行うものではなく、他のメンバーやクライアントとの協力が不可欠だからです。
英語力
英語力は、海外の開発者とのコミュニケーションや英語のドキュメントを読む際に役立ちます。グローバルなプロジェクトで活躍する可能性も高くなるでしょう。
なぜ文系がプログラマーに向いていないと言われるのか?
一方で、「文系はプログラマーに向いていない」と言われることもあります。その理由を見ていきましょう。
数字の扱いに慣れていない
プログラミングには数値計算やデータ処理が含まれるため、数学的な知識や数字の扱いに慣れていることが求められます。
文系の学生は数学や統計学などの科目を履修することが少ないため、この点で不利に感じる可能性があります。
ただし、ほとんどの場合、プログラミングに高度な数学知識は必要ありません。基本的な計算能力があれば十分で、実際のプログラミング学習を通じて数字の扱いに慣れていくことができます。
論理的思考が苦手である
プログラミングには論理的思考が必要不可欠です。文系の学生は理系の学生に比べて論理的思考を求められる場面が少ないため、この点で苦手意識を持つ人もいます。
しかし、論理的思考力は練習で身につけることができます。問題を細かく分析し、論理的に解決策を導き出す練習を重ねることで、徐々に向上させることができます。
専門用語が多く参考書を読むのが難しい
プログラミングには独特の専門用語や技術用語が多く使用されます。文系の学生はこれらの用語に慣れていないことが多く、関連する参考書や技術文書を理解するのに苦労することがあります。
専門用語の理解は確かに重要ですが、これは時間をかけて少しずつ覚えていけば良いものです。最初は難しく感じても、継続的に学習を進めることで徐々に理解できるようになります。
文系からプログラマーになるためにはどうすればよいのか?
では、文系からプログラマーになるために具体的にどのようなステップを踏めば良いのでしょうか。
まずプログラミングが自分に向いているかどうか確認する
本格的な学習を始める前に、自分にプログラミングの適性があるかを見極めることが重要です。以下のような方法で確認できます。
- 無料のオンラインコースやチュートリアルを試してみる
- 簡単なプログラムを作成してみる
- プログラミングに関する書籍を読んでみる
これらを通じて、プログラミングに対する興味や適性を確認しましょう。また、プログラミングに対する情熱や継続性も重要な要素です。困難に直面しても挫折せずに取り組む意欲があるかどうかを見極めましょう。
プログラマーになる目的を決める
プログラミングで実現できることは多岐にわたります。そのため、自分自身の目標を明確にすることが重要です。以下のような目的が考えられます。
- Webアプリケーション開発者になりたい
- データ分析の仕事がしたい
- AI・機械学習エンジニアを目指したい
- モバイルアプリ開発者になりたい
目的を明確にすることで、学習する言語やキャリアパスの選択において重要な指針となります。また、学習のモチベーション維持にも役立ちます。
学び方を決める
プログラミングを学習する方法は大きく分けて以下の2つがあります。
独学 | プログラミングスクール |
書籍やオンライン教材を活用して自分のペースで学習を進める | 専門的なカリキュラムや指導者のサポートを受けながら学ぶ |
コストを抑えられる | 効率的に学習できる |
自己管理能力が求められる | 費用がかかる |
自分の学習スタイルや予算、目標に合わせて適切な方法を選択しましょう。
文系でも大丈夫!プログラミング学習のコツ
文系出身者がプログラミングを効果的に学ぶためのコツをいくつか紹介します。
テキストの内容を丸暗記しない
プログラミングは単なる暗記ではなく、概念の理解と実践が重要です。テキストの内容を丸暗記しようとするのではなく、以下のようなアプローチを心がけましょう。
- コードの意味を理解する
- 実際に手を動かしてコードを書く
- エラーが出たら原因を考え、解決策を探る
このような過程を通じて、プログラミングの本質的な理解を深めることができます。
目標を具体的に設定する
漠然と「プログラミングを学ぶ」のではなく、具体的な目標を設定することが大切です。例えば:
- 1ヶ月後までに簡単なWebサイトを作成する
- 3ヶ月後までにJavaScriptの基礎を習得する
- 半年後までに小規模なWebアプリケーションを開発する
このように具体的で測定可能な目標を設定することで、学習のモチベーションを維持しやすくなります。
毎日プログラミング学習を続ける
プログラミングスキルを効果的に身につけるには、継続的な学習が不可欠です。以下のような方法で、毎日の学習習慣を作りましょう。
- 短時間でも毎日コードを書く時間を確保する
- 学習の記録をつける
- 学習コミュニティに参加し、モチベーションを高め合う
継続的な学習を通じて、プログラミングの概念や文法が自然と身につき、スキルの向上につながります。
文系でもなれるプログラマー以外のIT系の職業
プログラマー以外にも、文系出身者が活躍できるIT系の職業はたくさんあります。以下にいくつか例を挙げます。
職業 | 概要 | 文系の強み |
Webデザイナー | Webサイトのデザインを担当 | 視覚的センスと創造性 |
Webディレクター | Webサイトの企画や制作全体を統括 | コミュニケーション能力や企画力 |
Webマーケター | Webを活用したマーケティング戦略の立案・実行 | データ分析や戦略立案能力 |
コンテンツライター | Webサイトやブログ、SNSなどのコンテンツを作成 | 文章力や表現力 |
インフラエンジニア | サーバーやネットワークなどのIT基盤を構築・運用 | システム全体を理解する力や問題解決能力 |
これらの職種は、必ずしも高度なプログラミングスキルを必要としないため、文系出身者でも比較的参入しやすい分野です。自分の適性や興味に合わせて、キャリアの選択肢を広げてみるのも良いでしょう。
文系歓迎のプログラマー求人例
実際に、文系出身者を歓迎するプログラマーの求人も多く存在します。
以下は、そのような求人の一例です。
項目 | 内容 |
職種 | プログラマー |
仕事内容 | Webシステム開発、フロントエンド開発など。3ヶ月程度の社内研修あり。 |
求める人材 | 文系出身者、未経験者歓迎 |
給与 | 年収350万円〜850万円 |
勤務時間 | 10:00〜18:30(休憩1時間) |
休日・休暇 | 完全週休2日制(土日祝)、年間休日125日以上 |
福利厚生 | 社会保険完備、昇給・賞与あり、通勤手当全額支給など |
このように、明示的に「文系出身者」や「未経験者」も応募可能な旨を書いていることがあります。
自分に合った企業を探す際は、上記のようなキーワードに注意して求人情報を見てみるのがおすすめです。
まとめ
文系出身でもプログラマーになることは十分に可能です。実際に、IT業界で活躍している文系出身者は多いので、諦めずにチャレンジしてみましょう!